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□11章 皇女様VS参謀長様
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『これに、サインお願いしても良い?アヤ』
「…ああ、寄越せ…」
アヤナミを見ながら書類を渡そうとするミナを見ずコクりと頷きそれを受け取るアヤナミ。
テキパキとサインをすれば、それをミナに返す。
ちょうどそれと同じ頃、シュリはミナの右肩上ら辺を見言葉を失っていた。
それに気づいたコナツはミナにそれを伝えた。
「ミナさん、右肩上にコールが…」
『ん?…フェナ…どうかしたの?』
<オウカ様ガ、イラッシャイマシタ>
『Σちょっ、アヤ机の下にでも隠れさせてっ!!!』
「別に構わぬが…?」
「…ミナたんが慌てるなんて…珍しー…」
ミナがアヤナミに許可を得て机の下に行こうとすれば、執務室のドアがバァァンッ!と勢いよく開いた。
「ミナ姉居るかー?」
『…はい…居ます。ここに居ますよ…』
ミナは溜息を吐きオウカを真っ直ぐ見苦笑していた。