Crimson Hearts
□Retrace:Y
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不気味に囁く鈴の音
血塗られた舞踏会への招待状
招かれざる来賓はどうもてなされようか
残されたモノ達も
さぁ、今宵は出掛けよう
鈴の音の幻想曲はまだ始まったばかり‥‥
Retrace:Y
‐囁きの鈴音‐
....chill welcome
「‥‥んんぅ」
朝日がカーテンの隙間から射し込みその眩しさに瞼をゆっくりとあげる
「‥‥いつ‥‥っ」
のそのそと起き上がろうと腕を動かすと、昨日の傷から痛みが走り抜け
起き抜けのぼやけた頭がはっきりと覚醒した
「ぁー‥‥ひさびさにちゃんと寝た気がする‥‥」
やっぱり、巡るましい程に色々あって疲れていたからなのか
本当にぐっすり寝れた
左腕を庇いつつ起き上がると、昨日新しく用意してもらったカッターシャツに腕を通し、無造作に片方に髪を集めて編んでいく
そういえば、ブレイクにまだ昨日の報告してない‥‥
取り敢えず、急いで身支度を整え部屋を出た
はて‥‥ブレイク達は何処にいるか
通路に出て改めて左右を見るも、全くもってわからない
「ま、いつか見つかるよね」
まだ時間も早いみたいだし。
のんびり宛もなく屋敷内をうろついてみることにした