ガキ領について
□概要
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■ストーリーと文体についての見解
◆ ストーリーについて
茅野家の三兄弟、及び次男・広海の高校生活を中心に描かれる。
広海に次々と降りかかるトラブルと、それから飛び火した噂の嵐。
そこに過去の傷である乱闘事件も絡み始める。
でも、基本的にはギャグと毒舌とドツキ漫才(?)満載の、一度ハマれば脱け出せない魅力あり。
個性派揃いのキャラクターたちが、所狭しと暴れ回る。その過激で絶妙の掛け合いが、最大の見所である。
◆ 作品全体について
先年十周年を迎えた、長期にわたるシリーズである。
ジャンルはBLに分類されるものの、恋愛や性愛はほぼまるで描かれていない。
一巻完結形式ではなく、各巻が連動して物語は進む。
◆ 文体について
作者の語り口調は独特だ。
模範的な、ニュースで流れるような説明口調ではなく、
不良少年のような、いささか粗野で乱暴な言葉遣いが目立つ。
しかしそれゆえに奇妙に引き込まれ、一度見たら忘れられない文体である。
◆ cf.『くされ縁の法則』シリーズ
同一の作者による別シリーズ。
イラストは神葉理世。
幼馴染み三人を中心としたトラブルを描く話。
こちらは一応ちゃんとBL。(三人のうち二人は、恋人関係にある。)
登場する店名、地名等から、同じ世界観であると推測される。
類似的な人物設定等も登場するが、内容的にリンクはしていない。
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