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□初々しい僕ら
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隣りに座る彼は俺の先輩であり恋人の下野紘くん。
最近やっと想いを伝えて恋人になれたのだけど……。




「(あ〜〜〜っ!二人っきりってこんなに緊張してたっけ!?)」




バクバクの胸を押さえる。台本を真剣に読んでいる下野くんの体は俺の肩に寄り添っている。ああ、二人で飲み行ったってこんな寄り添う事ないから…なぁ。
ちらりと彼を見るというか思わずじっと。



「(あ、まつ毛長い肌真っ白…唇柔らかそう…)」



触れたい……そんな言葉が頭を過ぎる。
そしてぶわっと顔が赤くなる。




「(おおおおおお俺は何を言って、!)」



一人で叫んでいたら(心の中で)隣りでクスクスと笑う声。
え――――?
隣りの下野くんを見ると読み終わったんだろう台本を閉じていつもの笑顔で微笑んでいた。



「柿原くん面白いね一人で百面相してるよ?」
「み、見てたの?!」



はははは恥ずかし!いつから見てたの!?
再び赤くなる俺に下野くんが耳を貸して?と微笑む。
何だろうと思い近づいたら唇に感じる柔らかい感触。

固まった俺にちょっぴり頬が赤く染まる下野くん。



「僕の事もずっと見てたでしょ?…こうゆうの嫌だった?」
「そんな訳ない!って…あ、いやその…!」
「ふふ…よかった」


あんまりにも綺麗に笑う下野くん。
ああ胸がうるさい。
さっきよりもずっと……。
だけどとても幸せに感じる俺は変なのかな?
ゆっくりと下野くんを抱きしめる。
この時間がずっと続くように…。
今度は柿原から優しくキスをした。






恋愛って甘酸っぱい!
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