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□天使の一言
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黒いオーラがこの楽屋を包む。
中にいる人物たちの表情がにっこりと笑顔なのもとても怖い。





さてこんな状況になったのは数十分前の事だった。









****************






今日の収録で一緒だった遊佐、神谷、岸尾、福山は楽屋でゆっくりとくつろいでいた。


その時やけに嬉しそうに携帯を弄っていた潤。













「潤々嬉しそうだねー?何何、彼女ーーー?」
「はい、そんなところです♪」
「え、マジで?!」









岸尾が驚く横で青春だねーと神谷と遊佐は笑っていた。
メールの中身が気になる岸尾はニヤリと微笑むとばっと潤の携帯を奪う。











「あ」
「隙やりーーーー☆わーい潤々の彼女〜♪どれどれ〜



………………ん?」













ぴたりと岸尾の動きが止まる。












「どうしたの?岸尾くん??」
「…………恋人ってこの子?」







神谷の問いには答えず潤の方を向いた岸尾。
いつも以上の笑顔にはどす黒いオーラが流れている。




だが潤も楽しそうに妖艶に微笑んだ。










「そうですよ、さっきも言ったじゃないですか??」
「………ふーん…」






なおも黒いオーラが放出される二人。
神谷と遊佐は何の事だか分からない。
岸尾はそんな二人に潤の携帯を差し出した。

その恋人と言っていた潤の相手の名前は二人もよく知った相手だった。

遊佐は笑みを壊さないまま小さく口を動かした。














「じゃあ、さ?福山くんの恋人ってさ…












紘くんなわけ?」









「くすくす、さっきも言ったじゃないですか?そうですよって」








そこから四人の黒いオーラが楽屋を包んでいった。



こうして最初に戻る。




神「大体さ、ちょっと一緒に仕事してメールが来るくらいで“恋人”なんて言ってたら下野くんに迷惑だよ」

岸「あはは、浩史ーあんまり一緒に仕事した事ないからね〜♪メールなら俺にもくるもーん」

遊「ふふ、一緒に仕事した事あんまりなくてもメールが来る俺の方が信頼されてるかもね」

福「下野は誰にでも優しいからじゃないんですかー??」











「「「「…………」」」」










ムカつく…。





四人の心が一つになったがまた黒いオーラが放出される。
そんな時小さくドアをノックされる。







「あ、皆さんこんにちは」







優しい声と満面の笑顔で顔を出したのはこの話のネタの下野紘。
ほわ〜んとマイナスイオンが放出されたかのように四人の黒いオーラが止まる。










黒い笑みで(下野が来たら無くなった)話していたのだがもちろんの如く気づいていない下野は嬉しそうに一言。








「仲良しさんですね。えへへ、なんか嬉しいです」







満面の笑みでそう言われた四人は取りあえず下野の前ではこんな事をしないと心に決めたのであった。




使


だけどね大切なこの子は絶対渡さないよ?
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