恋姫無双短編小説

□猫軍師
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ある日のこと



〜桂花の部屋〜



桂花「にゃ?にゃにゃ(もう朝なの?)」


桂花は自分の部屋にある鏡で自分を見た。



桂花「……にゃ……にゃゃゃぁ!!!ーーーーーー(……な……何これぇぇ!!!ーーーー)」



その鏡には黒猫なのに猫耳フードをつけた桂花が写っていた。



桂花「に、にゃにゃにゃ……(私……猫になっちゃったって事……)」



桂花が着ていた服はベットにあるままだった。



桂花「(どうしよう……とにかく誰かに説明しなくちゃ)」

と考えてた時


ガチャ


健吾「桂花〜いるか〜?」



健吾が桂花の部屋に入るとベットに服が置いたままだった。


健吾「あれ〜?もしかして風呂入ってるのか?まあ…後でいいか」


健吾が桂花の部屋を出ようとした時


桂花「にゃ!にゃ!(健吾!健吾!)」


健吾「あ!猫だ!でもこの猫、猫耳フードついてる。桂花が飼っている猫かな?」


桂花「にゃ!にゃ!にゃ!ーー(違うわよ!私よ!私!)」

健吾「大丈夫何もしないから」


そう言い健吾は桂花(黒猫)を抱き上げる。



桂花「にゃゃゃぁ!!!ーーーー(さ、触るな!ーー私に触れていいのは華琳様だけよ!)」



健吾「痛っ!」


桂花は健吾にツメで指をひっかいた。



ガチャ

華琳「どうしたの?健吾」


華琳がドアを開けて桂花の部屋に入ってきた。



健吾「この猫が……」


桂花「にゃ!にゃ〜(か、華琳様!)」


桂花(黒猫)は華琳の足下に行った。


華琳「あら、かわいい猫ね。ところで桂花は?」


健吾「わからん。服がベットに置いてあるから風呂じゃない?」


華琳「そう……」


桂花「にゃ!にゃ!にゃ!〜(桂花はここにいます華琳様!)」



華琳「何〜?」


華琳は桂花(黒猫)を抱き抱えながら猫を撫でた。



桂花「にゃ〜にゃ〜(か、華琳様…///)」



健吾「なんで華琳にはそんなになつくんだ?まるで桂花みたいだ。」



桂花「(だから私だっていってるでしょ!)」



華琳「この猫……借りていいかしら?」


健吾「何で?」


華琳「この猫かわいいじゃない桂花に似てるし。」



健吾「そうですかい……いいんじゃないの?華琳なら」



華琳「そうね。桂花に会ったら猫借りてる事言っといて。」


健吾「了解」



華琳は桂花を抱き抱えながら廊下へ出て行く



健吾「にしてもあの猫……桂花に似てたな。実はあの猫が桂花だったりして……そんな事ないか」



健吾は廊下に出て昼ご飯を考えてた。




その夜


〜玉座の間〜



健吾「桂花……帰ってこないな」



華琳「ええ……そろそろ心配してきたわ……」


あまりに帰りが遅い桂花を2人は心配していた。



当の本人は華琳の膝の上で体を丸めて寝ていた。



健吾「華琳そろそろ寝たら?」



時計を見ると0時を回っていた。




健吾「俺はそろそろ寝るぜ」


華琳「ええ、お休みなさい。」



健吾「お休み〜」



健吾は自分の部屋に向かった。



桂花「……zzZ」



華琳「私も……寝よ。」



華琳は桂花を抱き抱えたまま自分の部屋に向かった。



〜華琳の部屋〜



華琳「今日は私と一緒に寝ましょうね〜」



華琳はベットに寝て炎がついてるろうそくの火を消した。



華琳は桂花を抱き締めたまま眠った。



桂花「……にゃ……にゃ!(……うん……華琳様!……///)」



桂花が目を覚ますとそこには華琳の顔があった。桂花はベットの中で抱き締められてる。



桂花「にゃ〜///(華琳様…///)」



華琳「……zzZ……桂花……zzZ」



そして朝



桂花「……うん、……私は……」



桂花は重いまぶたをこすりながら欠伸をした。


桂花「ハッ!そういえば私猫になって」


部屋にある鏡を見て自分の顔を確認するとそこには黒猫ではなくいつもの自分の顔が写っていた。



桂花「わ、私……元に戻ったんだ。」



華琳「うん、………桂花……桂花!帰ってたの!?」



桂花「はい……」



華琳「心配したじゃない!」



華琳はそう言って桂花を抱き締める



桂花「華琳様…心配させてすみません。」



華琳「あなたが無事でよかったわ。……あれ?ここに猫がいなかった?」




桂花「!!……いや…私は見てません。」



全てを知っているのは桂花だけだった。




END

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