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『よろしくね、鋼の錬金術師さん?』

「お前が真紅の錬金術師…」




初めの印象は最悪だった




「いくぞ、リタ」

『うッ、うん!』




初めて名前を呼んだ日、やっと近づいた気がした




『ニーナァ…ごめんなさい…』

『スカー!あなた“アイツ”を知ってるの!?』




だけど罪を犯した少女には幸せな未来は約束されていなかった

度重なる悲劇の連鎖




「久しぶりですね、リタ」

『ッッ!?兄さん…?』




再開は悲劇か、喜劇か――――




「俺じゃあ…リタを、救えない」

「弱気になってんじゃないわよ!リタがアンタをどれだけ…どれだけ好きか知らないくせにッッ!!」




涙を流しながらエドワードに渇をいれる親友




「兄さん…兄さんじゃなきゃダメなんだ。僕じゃリタは救えないんだ…」

「アル…。よし、行ってみっか!」




弟に勇気をもらいリタの元へ―――




「貴方はリタのあの過去を知っていますか?」

「…なんだよ」

『や、やめて!兄さん!!』




知らされる本当の真実




「リタ…俺はお前を」

『偽りの愛なんていらないよ。私は貴方たちとは違うの』




差しのべる手を振り払った

お互いの表情が頭に焼き付き離れない




『もう、エド達といる資格、私には無くなっちゃった』

『バイバイ、エド』

「―――!リタァァア!!!!!」




フェンス越しの笑顔は、偽りか真実か

少女の目には光る涙が1滴、堕ちた




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《鋼 真紅の歌姫より》


シリアス予告編
別バージョンあります



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