■puppy's tail 3

□めりめり くいすますvv
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 おねさん おねさん、
 こんにちはvv
 なんかし、
 あっと言う間に
 くいすますでしゅね♪
 おねさんは、
 何かよてーは あいましゅか?
 ついぃを ピカピカにして、
 おーしーケーキ食びてvv
 そいから
 よい子でネンネしたらば、
 サンタさんがね、
 いーものくれるんだお?
 早ぁ〜やく
 くいすますになんないかなぁ〜♪



    ◇◇◇


この師走は
週末に寒波が訪れる周期に
なっているようで。
早速にも
洗濯物がベニヤ板になりそうな朝が
やって来とりまして。
(『ちゅたさん、しゅごいのvv』参照)
小さなお子様だけじゃなく、
こちらのお宅じゃあ、
大人なはずのお母様もまた、
クリスマスは心待ちにしておいで。

 「ほ〜ら、カイくん。
  ツリーが綺麗だねぇvv」

 「きえいねぇvv」

小さな坊やは
ちかちかと点滅する
豆電球がお好きなようで。
でもね、今年は、
ピカピカな表へお顔が写ってる、
赤や緑のグラスボールも
気になるらしく。
大きめのツリーの足元に
お尻をぺたんと
落っことして座ったそのまま、
ほやぁ〜っと
お口を真ん丸に開いての、
じっとじっと動かずにおいで。

 「じっとじっとって、
  いつからだ?」

 「えっとぉ。
  飾り始めたのが
  “えいごであそぼ”が
  終わってからだから。」

そろそろお昼だし、
もうかれこれ3時間くらいかなと。
そうと応じたルフィママ。
気の早いことにと言いますか、
お飾り…もとえ
オーナメントが入ってた箱に
そういうグッズも入ってたのか。
髭メガネのついた
赤いお鼻という
剽軽な仮装グッズを、
自前の小鼻の上へと
装着しておいでであり。
今日は朝一番に
調整トレーニングを
してほしいという急な依頼があって
ジムまで出掛けていた
ゾロパパさん。
振り返って来た奥方のお茶目へ、
微妙に“うっ”と
後ずさりしかかってから、

 「…そういう意外性はともかく、
  ツリーへ
  キュウリを飾るのは
  よしなさい。」

 「え〜?」

  願いごとの短冊は
  いいって言ったじゃんか。

  言ったがそれは
  七夕とのごちゃまぜだろうが。

 「ナスやキュウリを
  飾るのは
  お盆の行事だ。」

 「あれ?」

これまた微妙に
“お約束”のやり取りを
交わしてから、
ぽか〜んとしているように
見えなくもない、
ママそっくりな
小さな皇子の傍らまで
足を運んだお父さん。

 「どしたんだ、カイ。」
 「はや?」

不意なお声が降って来たのへ、
シャボン玉が
パチンと割れたような反応、
はやや?と
慌てたようにお顔を上げると。

 「あ〜、パパvv」

にゃは〜vvと
一気に笑顔になるのが、
まあまあ可愛らしいたら
ありゃしない。
小さなお手々を
延ばして来るのへ、
どーらと
軽々抱え上げてやる
パパであり。

 「あんねあんね、
  おー星ちゃまなの。」

 「んん?」

じっと見やってたグラスボールに、
周りの明かりが反射するのが
星のように見えてたらしく。
小さな小枝みたいな指伸ばし、
あれあれとグラスボールを
指差す所作のいとけなさがまた、
すっぱり
切れのあるものじゃあない
幼さ込みで
パパには愛おしい以外の
何物でもないらしく。

 「そっか、お星様なのか。」

同調してあげる口調へ、

 「〜〜〜〜〜〜。///////」

何故かしら、
こそりと口許を手で覆った
お母様だったのは。

 “狡いよな。
  まだ明るいのに、
  あんなカッコいい
  お顔しちゃうんだもの。”

もしもし? 奥様?
一体 何時のお顔と
比べたんでしょうか?(笑)
ハッピィなクリスマスは
もうすぐそこです。
その前の冬至の今日は、
カボチャのコロッケ食べて、
ユズのお風呂に入って、
風邪なんか寄せないぞという
“暖ったかさん”にして
過ごしましょうね?





    〜Fine〜  11.12.22.





クリスマスというと、
チョッパーのお誕生日
だったんですよね。
しまったなぁ、
時間が許せば、
集中出来れば何か書くかもですが、
今年はこのお話で
ごめんあそばせ…



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