E拍手シリーズ

【洗濯日和】
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【洗濯日和】
JxSUGI





よく晴れた昼下がり

久々のオフだから未だベッドから起き上がれない体をゆったりと休めたかった


寝ていてもいっつも神経は何かを考えている俺の脳…

オフの日だって何かしらしている


それでも今日はさすがに体の限界を感じて二度寝をしようとしたのに…








S「うるせーッ!!
掃除機なんか掛けてんじゃねぇーッ!!」

J「へっ…?」




恋人でもあり、住人でもあるJが掛ける掃除機の音が俺様の眠りを妨げやがった…




S「いいか、よく聞け!
俺はまだ寝るの!だから掃除機なんか掛けたらうるさいだろ!?だいたいお前が掃除機とか可笑しいだろ!?」


J「いや、でも…」


S「でも!?いいか、ココは俺様の家だ!!今は一緒に住んでたって元は俺ん家なの!!それをお前が帰るのがだりぃだの泊まってくだのを繰り返して住み着いただけで俺ん家なの!!」


J「はぁ……」




S「!!あ"ーッ!!
お前ッ!!まさか洗濯までしたのかよ!?」


J「あっ、あぁι
めちゃくちゃ良い天気だし…」




俺はベランダに干してあるお気に入りの服たちを見て、急いで駆けつけた




S「なんで俺の服まで洗ってくれてんだよ!!自分の分は自分でやるって言っただろ!?」


J「いゃ…ついでだし…」


S「ついでだぁ!?
いいか、よーく聞け!!
お前は洗濯物は洗濯機に放り込めば綺麗になって返ってくるって思ってるのかもしれないけどな…よく見ろ!!お前が洗ったせいで俺のジーンズはシワシワだ!!Tシャツだってネットに入れなかっただろ!?ヨレヨレになっちまったじゃねーか!!俺はお前と違って神経質なんだよ…ちゃんと色分けしたりしないとダメだし干す前にパンパンッてシワ伸ばさないとダメなんだよ…もう何年も一緒にいるからわかってんだろ?俺はさ、お前が着てるような安っちータンクトップとかじゃないんだよ…ちゃんと着れなくなる最後の最後まですべての服を大事に着たい主義なんだよ…」


J「わっ、悪ぃ」


S「それにお前…そこにある俺様のギター、ずいぶん前に触っただろ…」


J「!!ばっ、バレてた!?いや、ちょっと作曲するのに自分のギターがなくてさ…あははーι」




S「あははーιじゃねぇ!!ギターは勝手に触るな!!って言ったよな!?お前が触ったせいで指紋がベタベタだったんだよ!!俺は2時間かけて綺麗にしたんだからな!?その後ムカつくからハンドクリーム塗った手でお前のベース、ベタベタにしてやったよ!」


J「………ι」


S「それにお前は何度言ったってゴミの分別もろくにできてねぇ!!俺が環境問題に真ッ剣に取り組んでるの知ってるよな!?それなのにお前は牛乳パックは燃えるゴミに捨てるし、ペットボトルはそのままだし…いいか!?牛乳パックは燃えるゴミじゃねぇ!!ちゃんと洗って広げてリサイクルに出せばトイレットペーパーになるんだよ!!ペットボトルだってラベルは燃えるゴミ!でもギャップはリサイクルすればそれで貧しい国の子供たちが予防接種を受けられるんだよ!!お前は知らないだろ?いっつもいっつもお前が捨てたゴミを俺が拾って分別し直してるなんて…どんだけ俺が頑張ったってお前がそんなことやってる限り俺の努力は無駄だ!!プラマイ0なんだよ!!いやマイナスなんだよ!!わかったか!?それに…」

















この日、俺の貴重なオフはJへの説教で終わった…

Jがありがた迷惑な洗濯なんかしなければ、こんなことにはならなかったのに…


まぁこんな日もありなのかな…





.END

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