【短編】n

□日々
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オレが家の扉を開けた途端、慌ただしくこちらに走ってくる音がする。小さなお前がドタバタと走ってくる姿はとても可愛らしく、何度見ても飽きないものだな。そんなお前の姿にオレは自然と笑顔になる。

「兄さん。おかえりなさい。」
「ただいま。サスケ。そんなに急いでくるとまた転けるぞ?」
「うぅ〜。兄さんの意地悪ッ。昨日だけでしょ。」
「そうか?まぁ、いい。サスケ、何か用事があったから急いで来たんじゃないのか?」

そう言って話題を変えれば、少し不満そうに頬を膨らませたあと、オレに向かって満面の笑みを見せてくれた。

「兄さんに見せたいものがあるんだ。」
「見せたいもの?」
「うん、そう。来てッ」

そういうサスケに引っ張られて、外へ出る。






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