【長編】r
□初めの愛 5
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ただいま、夏休み真っ只中。
でも、僕はいつもと変わらずに学校の応接室に来た。
もちろん、いつものように隼人も連れて。
最近は、隼人が10代目と呼ぶあの草食動物のところへ隼人はすぐ行ってしまっていたけど、今日はアイツは補習がなく学校に来ていないし旅行かなんかで出かけたらしい。
よって、久しぶりに誰にも邪魔されず隼人と2人っきりだ。
「ねぇ。」
と話しかけると
「なぁに?恭兄ちゃん。」
とソファの上に座ってブラブラさせていた足を止めて、隼人が僕の方を向く。
「アイス…食べる?」
「食べる!食べる☆」
なんか一気に隼人の周りがキラキラしてきたように感じる。
冷凍庫からアイスを出し、さりげなく隼人の隣に座る。
「はい。」
「ありがと。恭兄ちゃん。」
そう言ってアイスを食べる姿はとっても可愛い。
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