REBORN

□束の間の幸せ
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窓から差し込む太陽の光で、目覚まし時計が鳴るよりも先に目が覚めた。





真っ白なシーツが掛けられた大きなダブルベッドの上で軽く身じろぐ。



すると、隣で未だに眠っている愛しい人の寝顔が視界の隅に入った。










子供のようなその寝顔に愛しさが増すのと同時に、顔に掛かった髪を少しすくってみた。





一瞬小さな声を上げ、今まで瞑っていた目がうっすらと開き、二人は少しの間見つめあう。










「…おはよ」










そう微笑を乗せて言うと、相手は寝起きの所為で掠れ気味の、けれどどこか聞いてて落ち着く声で呟いた。










「………はよ」










片腕を伸ばしてきて、グイッと抱き寄せられた。





相手の鎖骨あたりを見上げ、心持ち控え目の囁き声で訊ねる。










「…隼人…?」










問いかけに数秒間の沈黙の後、「あー」と意味の為さない言葉を発したかと思うと、










「俺、今すっげぇ幸せ。つか幸せ過ぎて死にそう…」










唐突にそんな事を頭の上で呟いた。





きょとんとしていると、「悪りぃ…もうちょっとこのまま…」抱き抱えたまま、また眠りについてしまった。










がっちりと腰の位置に回された腕は、どうやっても離れそうにない。










しかたないからこの気持ちは後で目が覚めた時に伝えよう。















(隼人…あたしも今…すっごく幸せだよ…)















―――END―――

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