小説・ロング

□あなたがいないと息ができない
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雪は、じっくり。焦っちゃ駄目。
頭を使って。
海の興味を引き続ける。

そうしながら花に手渡すべきだとジレンマ。
でも。
彼を手放してしまったら私には何も残らない。

海は恋愛小説家。

雪の手管も結局は上回る彼に悔しい思いばかり。
それでも抵抗している雪。

海はそれを楽しんでいるよう。

花はまっすぐ。
海が大好きで仕方ない。

雪。
メールしかけて消す。
おとといしたばかりだから駄目。

「まだ2日…」

呟いて笑う。

どうして。
あなたと触れていられない時は、こんなにも経つのが遅い。
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