キリリク・企画小説
□ordeal
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こんな時にばかり甘えてくる君だから…
†ordeal†
学校へ来たルルーシュはいつものように窓際の席で居眠りをしているようだった。
ただいつもと違うのは、頬杖をついたスタイルではなく、机に伏せっているということ。
「ルっルーシュ!!まぁた居眠りかぁ〜?」
ニヤニヤしながらリヴァルが席に近づき声をかけるが返事がない。
「おい!!シカトかよっ!!」
ルルーシュの肩に手をかけるとビクッと震える体。
リヴァルを見上げるルルーシュの瞳は潤んでおり、顔はどことなく赤い。
「おいっ!!ルルーシュ!!どうしたんだよ!!」
その時、教室の後ろの扉が開く。
「おはよう。」
クラスメートに挨拶をしながらこちらに近付いてくるスザク。
「おいっ!!スザクっ!!ルルーシュがっ!!」
リヴァルがスザクを呼び、スザクは少し小走りで駆けてくる。
「どうしたの?―!!ルルーシュっ!!」
スザクは慌ててルルーシュの額に手を当てる。
―熱い…。
「ちょっと保健室連れて行くから先生来たら言っといて。」
リヴァルにそう言うとスザクはルルーシュを抱き上げた。
いわゆるお姫様抱っこである。