ハヤテ小説2
□一緒に…
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『……うぅ…寒い〜…』
雪が舞うなか、僕が呟く。
『大丈夫?』
隣にいる黒髪の美しい彼女が僕の心配をしてくれている。
嬉しいけど、心配をかけるのはあれですね……
『大丈夫ですよリナリー。』
まぁ嘘なんですけどね。スゴく寒いですよ。
『でもアレン君、震えてるよ…?』
うっ…体は正直だなぁ……
僕、アレン・ウォーカーと、共に任務に就いているリナリー・リー。
僕たちエクソシストは世界中に散らばってしまったイノセンスを探している。
イノセンスは、世界を終焉に導くもの――千年伯爵――を倒すために必要な唯一の武器。
イノセンスは不思議な力を持っている。それのせいでイノセンスのある地は不思議な現象に見舞われる事が多い。
僕が覚えているのは、巻き戻しの街で何度も同じ日が来てしまうという現象だった。
そんな現象や噂を頼りに僕らは世界中を探し回るわけで……