アオちゃん's Novel
□「あまり私を怒らせないほうがいい〜ヒナギク編〜」
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11月某日。
「お〜い、ハヤテ〜、学校にノート忘れたから取ってきてくれないか〜?」
「はい。お任せください。お嬢様。」
そう言って、ハヤテは白皇学院へと向かった。
※語りは天の声でお楽しみください。
学校は夜中ということもあり、少し不気味だった。
「うわ〜、夜の学校って怖いなぁ〜」
「なにビビってるのかしらハヤテくん?」
「そりゃあ、少しはビビりますよ・・って、ええっ!?」
突然ハヤテに話しかける謎の声。その主は・・・
「なによそのリアクションは。失礼しちゃうわね〜」
「ヒナギクさん!?ていうか、こんな夜中の学校でいきなり後ろから話しかけられたら誰だってびっくりしますよ!!」
「あ、それもそうね。ごめんごめん♪」
「まあ、ヒナギクさんだからよかったですけど・・」
「え?」
「あ、いや、幽霊だったらどうしようかと(笑)」
「あ、そう・・で、あなたはこんな夜中に学校に何しに来たのかしら?」
「それはこっちのセリフでもありますが・・」
「う・・わ、私は生徒会の仕事が終わって帰ろうとしたら、校舎に入っていくあなたを見たから来たのよ。」
「あ・・そうなんですか。わざわざすいませんf^_^;ぼくはお嬢様が忘れてしまったノートを取りに来ました。」
「全く、あの娘ったら仕方ないわね〜 ハヤテくんだけに行かせるのもかわいそうだから、私も一緒に探してあげるわ。」
「ありがとうございます、ヒナギクさん♪」
こうして、二人はノートを探しに行く。
「あ、ありましたよ♪」
「そう、よかったわね♪」
「はい♪ヒナギクさん、一緒に探してくれてありがとうございました♪」
「別にいいわよ、これくらい♪」
ノートを見つけ、帰る二人だったが・・
「ふうっ、それにしても、今日の夜は暑いわね〜 パタパタ」
「ドキッ!!」
「あれ〜、どうしたのハヤテくん?顔赤くして?もしかして見たいの?」
「べ!別にヒナギクさんのなんか見たくは・・」
「ムカッ!」
「だいたい、ヒナギクさんは無防備すぎます。そんなんじゃ男の子に何されるか・・」
「いいわよ・・」
「えっ?」
「いいわよ・・私・・ハヤテくんになら・・何されてもい・・・」
「あ、それは遠慮しておきます。」
「はへっ?ど、どうしてよ?」
「いや〜、だってヒナギクさんに何かしようとしたら、逆にこちらがボコボコにされそうですし、第一、『何かできるところ』がヒナギクさんには無いd(ry)」
その後、真夜中の白皇学院から男の子の悲鳴が聞こえるという噂は数カ月続いたとか。
「ただいま戻りましたお嬢様。」
「ご苦労だったなハヤテ・・・って、その顔はどうした!?」
「・・ちょっと幽霊にやられまして(-_-;)」
「は?」
そんな白皇学院の夜に起きた怖いお話
おわり