短話

□羨ましいったらありゃしない
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「ペンギンてなんか…むかつかないですか?飛べないくせに鳥類に分類されてるのってどうなんですか。ダチョウだって飛べはしないけど跳ぶことぐらいはできますよ、それに引き換えペンギンときたら跳ぶどころかまともな速度で歩くことすらままならないんですよ?よちよち歩きですよ陸に上がってきたあのバカでただデカいだけのトドにあっさりぱくぱく食べられちゃうんですよ、オレたちのフィールドは海だ!ってことですかそれもう鳥じゃないですよね羽っていうかもはやヒレですよね単なる…なぜあんな鳥類モドキのなり損ないみたいなのが人気なのか私には理解しかねます、っていうかルックスがちょっとコンパクトでちょっと愛らしい見た目してちょっとつぶらで潤んだ綺麗な目をしてるからってそれだけで人気面しやがるんですよ水族館でちょおーっとささやかな芸をしただけで胸がきゅんきゅんときめいて人気者ですよエサの魚食べてるってだけで可愛くてしょうがなくてもふもふしたくて抱きしめたくて水槽に来客が群がるんですよもう何様だって話ですよ、佐久間せんぱいもどうしてあんなちんちくりんが好きなんだか、まったく、」




(途中でさくまくんのペンギン一号がとんでくる予定だった)

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