ごちゃごちゃ

□愛、故に憎悪
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「嫌いだよ。
お前を殺したいと思う。今も思ってるお前が嫌いだ嫌いだ大嫌いだ見ていてへどがでる。その調った綺麗な顔だちもその細く太陽に煌めく美しい髪もその空よりも透き通った青の瞳もその存在の何もかもが嫌いで嫌いでしょうがないお前を見ていると醜い自分があらわになるんだお前と肩を並べて共に戦うなんて出来やしない本当は向き合って剣を交える敵同士だったらどれだけ良かったのかわからないどうしたらお前のようになれるのか私は知りたいでもお前のことなんてこれっぽちも知りたくない常に離れていたいお前を離しておきたい全てからお前が笑うのを見たくないお前が幸せなの
を見たくない。泣いていればいいんだその綺麗な顔を歪めてその美しい髪を振り乱してその透き通った瞳から涙を流して私と同じになればいい私と同じなればいい。
こんな醜い感情、私は知らなかったのに全部全部お前のせいだ。お前なんか」

止まらない彼女の言葉を唇で塞いだ。








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