短話

□灰色が滲んだ
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「飽きちゃった」

へえ。

「つくづくつまらない人間なんだもの、君」

そう。

「君…あー、ごめん、名前忘れちゃった」

ふーん。

「思い出そうとも思わないけどね」

へえ。

「どう?信じていた人に裏切られるって。辛かったりする?泣きそうだったり?」

そう。

「言葉も出ないって感じかな?それともあまりのショックに意識飛んじゃってる?」

ふーん。

「聞いてる?君」

ねえ、あなた



「自惚れるな」




死んでしまえ。






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