短話
□とりさん、せいゆうねた
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和室にて。
正座で見つめ合う二人。
「んんん〜」
「(なんなんだ)………。」
「やっぱり見た目は似てないよねえー」
「俺が知る事ではない」
「ああ!やっぱり声そっくりつか同じ声!なぜでしょう」
「五月蝿い」
「今のが呆れ気味の『うるせーよ』だったら超カンペキだったよ、斎藤くん!」
「………」
「あ、ねえ斎藤くんは鞘投げて抜刀したりしないの?」
「そのような事はしない。鞘は腰に備えているもの故。万一鞘が歪んだりしたらどうする。抜き身で持ち歩けと言うのか」
「うん?そっかー、じゃあ剣でジャグリングもしない?」
「じゃぐりん……?」
「剣をくるくるーって回すの!大道芸みたいにさ!ユーリがやるのカッコイイんだよー」
「そんな事をしては刀が傷むだろう。何より戦場で隙ができる」
「それがそーでもないんですよう」
「何故だ」
「…主人公補正ってやつ?」
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