キラキラひかる

□暑き日にて
1ページ/1ページ




夏の暑き陽射しを避けて
喉を潤わすのは、
ブリキバケツにて氷水で冷やされたるラムネ。


お代を置いて その手に持てば
水滴が滴りて
いっときの涼を得る。


腰かけ ぐびりと飲めば
爽やかな炭酸とビー玉の音に心和ます。


ふと我の影を見れば、
ラムネの瓶に日光が当たり七色の形をなす。 


その物の様もまこと夏の風流かな。



暑苦しいだけの午後が
僅かに楽しいものとなる。





*coco


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ