妖精への奏鳴曲

□7話
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〈クローバーの町〜定例会会場〜〉


カゲヤマ
「一曲聴いていきませんか??……病院では楽器の演奏が禁止されているもので………」


カゲヤマはどこか怪しい笑顔でマカロフに向かって言った
そう、ララバイの一人目の犠牲者として、カゲヤマはマカロフを選んだのだった


マカロフはじっとカゲヤマを見た後、


マカロフ
「……急いどるんじゃ、一曲だけじゃぞ」


そう言ったマカロフは聴く体勢をとった


もらった……


カゲヤマは内心、そう思った
そして笛をかまえる


その時、カゲヤマの脳裏に今までのことがよみがえる


――正規のギルドはどこもくだらねぇな!!!


――能力が低いくせにイキがるんじゃねぇっての!!


同じ鉄の森のメンバーの声


――これはオレたちを暗い闇へと閉じ込め……生活を奪いやがった魔法界への復讐なのだ!!
手始めに、この辺りのギルドマスターどもを皆殺しにする


リーダーであるエリゴールの声


――そんな事したって権利は戻ってこないのよ!!


――もう少し前を向いて生きろよ、お前ら全員さ


――カゲ!!!おまえの力が必要なんだ!!!


――同じギルドの仲間じゃねぇのかよ!!!


敵であるにもかかわらず、自分達の事を真剣に考えてくれた妖精の尻尾の4人の言葉


頭の中では"吹けばいい"とわかっているのに、どうしても4人の言葉が邪魔をして吹けずにいたカゲヤマだった
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