捧げ物
□名前も知らない時から好きでした
1ページ/8ページ
《ね〜りゅう君の初恋っていつ〜》
《あ〜?あぁ…俺なーそうだな》
テレビ画面でカップルがイチャついてた
あーあ伊月に会いてぇ
そう思ってもここは我が家
しかも時間は午前1時
いるはずがないが会いたい
《私の初恋はね〜》
「はつ…こい」
そう言えばアイツの初恋はいつだろう
そう言う疑問が湧いたが
この疑問は明日でいいか
そう思い
寝ようとしたが
「…」
うっわ気になって眠れねぇ
やべ、明日目赤かったらどうしよ
ぜってー監督らへんに「泣いたの?」って言われる
それは嫌だ恥ずかしい
眠れなくて目が赤いって火神か
仕方ない
「アイツ…まだ寝てないよな」
そう希望を持ちながら俺は伊月の家まで自転車を漕いだ
.