希望的読書感想文

【か】 2件

【海峡の光/辻仁成 (かいきょうのひかり)】
★★☆☆☆
白兎が芥川賞作品を読みたくなった時、国語の資料集で見つけた作品。やられました

近々廃航の青函連絡船を辞職して、刑務所看守になった私。そのもとに、少年時代、優等生のフリをし、私の事を苦しめ続けたあいつが囚人として現れ…

というお話。
いかにも思わせ振りな単語が鼻につきます。
こうかいたら詩的、とか、こうかいたら文学、みたいなわざわざ小難しい単語を羅列している感が強く、一々繰り広げられる風景描写と心理描写にうんざり
ストーリーは正に純文学を踏襲しているので、もっとスッキリ書けば良かったのに

まあ、白兎がそう思っただけなので、違う解釈があったらご指導願います

『お前はお前らしさを見つけて、強くならなければ駄目だ。』


【からくりからくさ/梨木香歩 (からくりからくさ)】
★★★★☆
正直にぶっちゃけますと、かなり難しかったです
いや、白兎が頭悪いだけなんですけど(T_T)

祖母の残した家に、四人の女が共同生活を始めた。糸を紡ぎ、糸を染め、糸を織る。四人はそれぞれの生活をこなしながらもどこかで繋がっており、その中心にはある人形が…

というお話。
いやぁ、自分で書いていてもよくわからない
ズバリ書いてしまうと、四人が喧嘩したりしながらも一つ屋根の下で暮らしていく話です(はい語弊のオンパレード)
その淡々としながらも暖かく魅力的な生活に目を奪われます。
そこらへんは『西の魔女が死んだ』と似た様なライフスタイルを描いています。
複雑なのは物語後半。「俺がお前で、お前が俺で?」みたいな(いや、全く違うが)感じになってしまいました(滝汗)
ネタバレにならない様、気を付けておりますが、敢えて言わせて頂くなら、白兎は「家系図」が苦手何ですよ

『こんなことで泣くなんて変でしょう。おかしいでしょう。』



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