希望的読書感想文

【た】 2件

【ターン/北村薫 (たーん)】
★★★☆☆
時と人の三部作、第二作目。
イマイチという評価が多いこの作品。うーん…

29歳の版画家、真希は交通事故に遭い、目覚めたら真希は「今日の朝」に戻っていた。しかし、世界からは人が消え、定時になるとまた「今日の朝」へ。真希は途方に暮れていたが、150回目の今日を迎えた彼女の部屋の電話がなり…

白兎は結構、真希が好きです
誰もいないんだけど、ちゃんとお金を払ってコンビニの商品を買うところとか

不人気な理由を二つ、挙げるとすると、「どこかで聞いた事がある話」かつこれが元ネタではないことが明らかである点と、「物語に破綻が生じている」と思っている読書がいる点だと思います。

前者は、御愁傷様でした(泣)
後者は、時間軸に破綻が生じている世界の破綻をあげつらってもしょうがない、と白兎は思います。北村さんも説明をしている事ですし。

後は皆様の判断ではないでしょうか?
ご報告お待ちしております

『戦慄が走った。人間は、知恵を手に入れ、その代償として死を知らされた。自分が有限のものであると知ってしまった。その最も古い恐怖が、わたしを襲った。』


【太陽の塔/森見登美彦 (たいようのとう)】
★★★★★
出ました。星五つ。
白兎はなるべく厳しめに採点しているのですが、こいつにはやられました。

大学五回生の私は、昔付き合っていた水尾さんを研究の名の元にストーキング。それを知らない男性に見咎められ…
ってなアホな話です。モテない大学生しかでてきません。特に夢をなくしちまった男は抱腹絶倒でした。

どんなに本が苦手でも、大丈夫。また、どんなに本を読んでいても、お薦め。読んでみるべきです。

日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

『街を怪物が闊歩している……クリスマスという怪物が……。』



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