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□体←心
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「で…できた……」
  
やった!遂にやったぞ!
これこそ、私の思い描いた…私の理想ッ!

これまでに26体も失敗作を作り、積み重ねただけはある。
  
そして、27体目にもちゃんと名前をつけてあげないと…

そうはいっても、27体目となると名付けるのも、随分と億劫だな…
「うーん…」
  
もう、単純に名付ける事にしようか・・・・・
   
「よし」
 
  
  

「今日から、お前の名前はツナだ!」
そう言って私はツナにプラグを胸の部位に差し込み、命を吹き込んだ。
  
  
  
 
  
  
そして、ツナが一拍二拍程、間を明けてからムクリと起き上がる…  
『   』
ツナが口をパクパクさせている。
  
「あぁ、そうだね。」
「君に言葉を与えてあげないと。」

私は私の胸に手を置きながら…
「おはよう、ツナ。」
「私は骸、君はツナだ。私は君の産みの親だ。」
そう言うとツナもすぐに学習したのか、言葉をとぎれとぎれに出していく。
  
『ボ…クは…ツナ?、君、はム…くろ?』
  
  
そのツナの声を初めて聞いて、私は驚愕した。
  
声まで、こんなにも理想に近くなるとは思わなかったからだ。

しかし、その予想を裏切られた事で、私は初めて自分の作った人を、作り物としてじゃなく、一人の人として溺愛する様になった。
  
  
  
  
そして、数年――――――
 
  
  
  
  

「骸様…起きて下さい、朝になりましたよ。」

  
「あぁ、もう朝か…」
「おはようツナ、でも私はツナともう少し寝ていたいよ。」
そう言いながら、ツナをベットに引きずり込み、抱き締めて、その可愛らしい額にバードキスを贈る。

  
「骸様…ダメで…すよ」

最近では、普通に会話ができるほどになったのに、何故だろう…
 
  
  
感情表現する時だけ棒読みになってしまう…  
そう考えながら、私はツナの体をまさぐって、右手は胸の飾りを左手は、ツナのモノを弄り、そして何よりもツナの快楽に震える姿を楽しんでいた。
  
「ツナ…気持ちいいかい?」
  
そう言っても、いつも行為の最中にツナに何を言っても返事がないのに、今日はそれがやけに気になり、ツナの顔を覗くと…
  
  
ツナの瞳から光は失われていた…
それを見て、私は恐怖に身を固めた。
  
  
そうだ…忘れていた…ツナにはまだ…
まだ・・・・・・
 
  
  
  
  
「心が…ない・・・・」

  
 
  
  
そうして、私はツナを抱き締めながら、涙を流し続け、この世を去った………  

  
  
  
  
  
  
  
  
  
   『骸様…朝ですよ……起きて下さい…』

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