色の無い微笑み
□†一章 私の瑕(トガ)はどれ?†
3ページ/9ページ
「風芽ちゃん…。おはよう。」
少し影のある喋り方をする人だった。
小さい頃、物凄い違和感を感じていた。
しかし今はもう何年も一緒に暮らしている為気になくなった。
「今日も良い天気ね…。」
そう言いながら彼女は空を見る。
悲しそうに、思いを馳せる様に。
睡萌泉の事を考えているのは手に取るように分かるので、風芽は何も言わずにその様子を見ていた。
そう、こんな天気の日は毎日此処で、睡萌泉の母親は空を見ていた。
*
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ