白紙の本
□†壱章 日常の中の行動と約束†
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「おはよう。」
「あっ、おはよっ♪」
「凄く機嫌がいいのね、どうしたの?」
「莉良が好きそうな所、また見つけたの。また何か奢ってね♪」
「本当?…新しくできたケーキ屋があったはず。そこに行こう?」
「やった♪莉良もできてたの知ってたんだっ!あっ、それでね?その場所は、前に二人で行った所なんだけどね…」
「あそこは何も無かったじゃない。住居だけで公園さえも。」
「もうっ!最後まで聞いてよぅ!それとも聞きたくないの?」
「はいはい、私が悪ぅございました。さぁ、続きをどうぞ?」
「よろしいっ。それでね…」
私が好きな場所というのは人の手入れが入っていない自然の場所。
忙しい毎日からそこだけ取り残され、時間が別に流れている。そんな、場所……。
隣にいる雫はそれを知ってから色々と教えてくれる。私と違ってすぐいろんな人と仲良くなるから…。
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