01/17の日記

12:51
偉大なる編者
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さる1月15日、クリストファー・トールキン氏が逝去したとのこと。

J.R.R.トールキンの三男である彼は、父の中つ国神話に助言し、その創作活動を積極的に支えた。
トールキン教授は『指輪物語』とともに『シルマリルの物語』を刊行することを目指していたが、果たせずに亡くなった。
未編集だったシルマリルの物語を書籍の形で刊行したのはクリストファーだった。

その後もクリストファー・トールキンは、先考の遺した膨大な草稿を地道に編纂し、父の生前には刊行されなかった中つ国神話の数々に日の目を当てた。

クリストファー氏がいなければ、21世紀の我々がこんなにも潤沢に、あらゆる媒体でトールキンの中つ国神話に触れることなど不可能だったはずだ。
いまやKindleで手軽にHistory of Middle Earth を購入することができるのも、クリストファー・トールキンあればこそなのだ。

中つ国神話の半分は彼の偉業と呼んでも過言ではないだろう。
クリストファー・トールキン氏がマンドスへ旅立ったことを悼む。



カテゴリ: つれづれ

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