書架

□大辟
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どうして

何故、私の全てを奪う

私が守ろうと、すればするほど
お前は私の腕から、大切なものを奪っていく



最愛の人を失った私に
お前は笑いかけた

嘲笑と優越と、
限りない残酷さを秘めて


お前は、私を愛しているといった

ならば、どうして
こんなことをする

私から全てを奪いつくして
それでも飽き足らず、私の心を拉いで、つなぎとめて
お前以外、求めることを許されず
お前以外、愛せないようにさせながら
お前は、いつでも私の足下へひれ伏す

そして、私を嘲笑って
お前は
私を愛しいと言う。


私が泣き叫んでも、お前は放してくれない

最初から放すつもりなど、ないのだから

私を蹂躙しながら
お前は笑っている

あの時のような
嘲笑と、優越と、限りない残酷さは、もうないけれど。

それでも
お前は、いつも
最後に泣くのか

「どうしてだろうな…公閭……」




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