洋書

□※Devil Must Cry!
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※ノクマニダンテ風味でご想像下さい




「ッギャアアアあああああああああっっっ!!!!!!!」

身も世もない悲鳴を上げて逃げ回るのは、悪魔も泣き出すデビルハンター。
そのデビルハンターをも泣かす最強の男。
「ダンテェェェイ……!」
バージル、最早ムンディスさえ軽くなぎ倒せると評判のマストダイモード。
紫のオーラに包まれた愛刀片手に、暗く据わった殺気120%の眼で睨まれたが最期、どんな悪魔だって号泣する。
高位の悪魔である魔具たちも、ひたすら息を殺し、氷のような嵐が通り過ぎるのを待つばかり。
と、そうこうするうちに、逃げ場を失ったダンテは事務所の奥に追い詰められた。隣の壁には、ここで返り討ちに遭った悪魔の標本。自分がそこに吊り下げられる様子が、まざまざと目に浮かんできた。
「ば、ば、ば、バージル……は、はな」
「貴様に人語を話して成立した会話などあるか……?」
「俺が悪かっ」
「馬鹿の一つ覚えが……」
「せ…めて…」
「言っても言わんでも同じだ……」
せめてもの言い訳すら許してくれない相手に、ダンテは己の首が一段と涼しくなった気がした。
バージルの大理石を刻んだように端正な面立ちは、本物の彫刻のように表情を全く動かさず、薄い唇だけが動く。
引きつった笑顔のまま顔の筋肉が硬直したダンテ。

(ヤバイ、俺、死ぬ…)

テメンニグル、マレット、デュマーリ、そして魔界。
数々の修羅場を踏み潰してきたダンテだが、本当の修羅場がどこであろう己の居城とは。

「Rest in peace......!」

黒と紫のオーラに青い放電。
構えられた閻魔刀が唸り、黒い重力の球が刃の光を乗せて事務所の中に炸裂した。




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