短編
□愛される為だけに愛し続けた
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初めて兄さんに会ったとき、どうとも言えない衝撃を受けたんだよ
人間達のように言えば運命みたいなもので
僕は兄さんに恋をしたんだよ
「…っう…ぁ」
最初は母さんを裏切った兄さんを恨んでいた、憎んでいた
兄さんの顔、知らなかったわけじゃないよ
でも、何て言うのかなぁ?
兄さんをこの目で見て、兄さんの纏ってる空気に当てられた、て感じかな
母さん以外にこんな愛しいものができるなんて思わなかったよ
「…うぁっ!!」
僕のモノにしたい
僕だけを見てほしい
ねぇ、兄さん
「はっ…あぅ…ッ」
ねぇ、
「ひっ…ぁ、セ、フィ…」
兄さん
「…セフィロ…ッ…セフィロス…ッ」
貴方はいつになったら僕だけを見て、愛してくれるのかな
(僕はこんなにも愛しているのに)
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