キリ番
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side白石
あ。また目が合った。
部活中、後輩の指導の合間にちらり。別グループで指示を出している小石川へと視線を向ける。
男前やなーとか、いつも俺に見せてるのとは違う先輩してる顔に見惚れたり。
ぼんやりしていたら、不意に顔を上げた小石川と目が合った。
(これで13…いや、14回目?)
にっこり笑って手を振ると、困ったように口元だけに笑みを浮かべ、顔を一年の方に戻した。
数秒間のアイコンタクト。
だけど、なんだかラブラブみたいで幸せだ。
「白石ブチョー。あの、これ」
「あ。うん。そのショットの時はなーグリップが…」
見たか小石川。俺かてちゃんと部長やってるんやで!
ちらりと向けた視線の先の小石川は、こちらを一ミリも見てなかったけど…
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