読み物の街
□*永遠の光
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俺はあいつの事が好きだった。だけど、俺はその思いを消した。
永遠の光
「…よぉ。」
たったそれだけの呼びかけなのに…俺は期待してしまう。
「こないだは、助かった。お前の力がなかったら俺は…怪我していた。」
あいつが珍しく素直な言葉をかけると、俺の頬は熱くなる。そして、俺はぶっきらぼうに返事をする。
俺は…やっぱり時識が好きだ。あいつの全てが最初から好きだった。
けど、あいつはこの世の希望の光だ。あいつの持っている力は、世界を変えるだろうな。
…良いようにも、悪いようにも…その価値観は人それぞれだから、俺は一概に決めつける事はしない…。
そんなあいつを好きになり、1人占めしたいと思った。俺は…なんて強欲だろうと心の中で笑った。
時識、お前はみんなの為に…ずっと、永遠に輝き続けなければならない。
だから、俺や仲間を休息の場だと思ってくれ。
俺たちはそれくらいしか、出来ないからな…。
―END―