読み物の街
□魔法の結界〜消失の意味〜
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綺麗な花は潰してしまえ。
要らない人間も殺してしまえ。
魔法の結界〜消失の意味〜
きーんこーんかーん♪
ざわざわ…
「ふー、間に合った…。」
「お、おはよう、とーくん!!今日も遅刻ギリギリだね。」
俺が席に着いたら、先に教室にいたことはがむかつく挨拶をしてきた。
「おはよう、そしてうるさい。間に合ってるから別にいいじゃないか。」
こんなやりとりはいつもの事で、クラスのやつらはこっちを見て笑っている…
「だけどねー、毎回毎回ギリギリだと私の寿命が縮むの!!」
「俺だっ ガラガラッ
「おーい、ホームルームだぞ…ってお前らまたケンカか??」
俺が言い返そうとしたら、担任の北九条が教室に入ってきた。
「本当に、飽きないんだな…(苦笑)」
…なんか、毎回の事過ぎてあきれ果てているよな!?
「まあ、いい。」
北九条は真剣な表情になって、俺たちの方に向き直った。
「今日は転校生を2人紹介する!入ってこい。」
あれだけざわついていた教室が、一瞬で静かになる。