嵐さん小説

□掟
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俺は天使







キミは悪魔









天使は悪魔を狩らなければいけない









それがこの世界の掟。









「…ぃ…おい…!!!何ぼーっとしてんだ!!!」










翔「え、あ…すみません…」











「今日の任務はきついんだ、そんなことだとやられるぞ」













翔「わかってます」












「だったら行くぞ」














バサッ











今まで何人の悪魔を狩ってきただろう












降参する者もいれば俺らに挑んできて死んでいったやつらだっている












…どうして、こんなことをするのか 俺にはわからない












ただ、天使に生まれた男は みんなこの仕事をやるのだから















翔「…あの、先輩」















「なんだ」















翔「…どうして、悪魔なんて狩るんでしょうか」















「…俺にもわからないよ 上からの命令を俺たちはこなしてればいいんだ」















翔「…そうですか」













「…来るぞ」

















翔「え、?」



















ボンっ!!!













翔「ッ!!!」














攻撃ッ…?!













?「…なんだ、一人だけですか」















翔「誰、だ…!!!」
















?「…誰だとは失礼な。 貴方達が俺を狩りに来たんでしょう?」












翔「…お前は、」













?「…人に名前を聞くときは自分から名乗るものです」














翔「…俺は、ショウ」












和「ショウ、ですか。 …俺はカズナリ」













翔「…お前は、悪魔なのか?」














和「そうですね、…今は悪魔というべきなんでしょうか」















翔「どういうことだ、…?」
















和「…そんなことより、いいんですか? 貴方の仲間が死んでしまったみたいですけど」



















翔「なっ…?! 先輩…!!!」
















横には血まみれになって倒れている天使

















翔「お前っ…!!!」


















和「…なんで、悪魔が天使を狙うかわかりますか」


















翔「…え?」

















和「みんな、自分の命を守るために戦ってるんです














大切な人を守るために















愛は死よりも












死の恐怖よりも強い。













…そんな経験、貴方はしたことあります? ショウさん」

















翔「……カズナリ、」















和「…何、真面目に語ってるんだろ俺は。












…こんなに話した天使ショウさんが初めてですよ((笑












悪魔のエリートの俺が」


















翔「…戦う、のか?」















和「…ショウさんの仕事でしょう?」



















翔「…俺は、正直戦いたくなんて…ないんだ
















自分が なんのために戦っているのかなんてわからない













…わからないんだ」














和「…こちらに来ますか?」




















翔「え、……?」



















和「愛する者の為に戦う














こちらの世界の掟です」




















翔「…案外、いい世界だ」

















和「仲間になりましょう、ショウ」















翔「…でも、」


















和「俺が、貴方の愛する人になってあげますよ」


















翔「…え?」
















和「愛する者の為に戦う 













そうでしょう?」


















翔「…そうだな、」















悪魔は悪いものだと教えられてきたけど












そんなことないのかもしれない










和「行こう、こちらの世界に」













翔「あぁ、」
















もう迷いなんかない

















俺は、カズナリについていく

















愛する者の為に戦う















それが掟だから



















END






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