FIGHT!!(BASKET BOLL)

□決行
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「先輩、大丈夫ですか!?」




奴らが体育館から出て行った後、他の後輩達も駆け寄って来てくれた




『殴られるって想像以上に痛ぇのな…』




心配する後輩達を安心させるために、力なく笑ってやると後輩達は力が抜けたように肩を落とした




「何をノンキに…」

「まったくよ!」




後輩達に笑いかけてやってると、顔面に何かがぶつけられた




『マコ…』




顔面に押し付けられた物を手に取ると、それは濡れたタオルだった

そして、それをぶつけてきたのは幼なじみで女子バスケ部主将の真湖だった




「殴られた所、赤くなってるわよ。それで冷やしておきなさい」

『ああ、悪いな…』




痛む頬に冷たくなったタオルは気持ちよかった




「ビビりなアンタがこんなことするなんてビックリよ」

『ああ、オレ自身ももビックリだ』

「けど、アンタにしては頑張ったんじゃない?」




さっきまでのピリピリとした雰囲気から一転して、少し雰囲気が緩んだ気がする

そのせいが、緊張の解けたオレの手が震え始めた




「けど、こんなことして大丈夫なんですか?」

「それが私も気になるのよね…」

『さぁな』

「さぁなって、アンタ…」

『オレは一切手を出さない。アイツらがオレに手を出すなら出せばいいさ。ただ、オレ達は真面目にバスケをするだけだ!』

「先輩…」




タオルをマコに返し、立ち上がると、心配そうに見つめる後輩達に目を向けた




『今日の練習から厳しくするぞ!もしイヤだとか言う奴がいるなら出て行ってもらっても構わない!本気でバスケをやる奴だけここに残れ!!』




そう言うと、後輩達は一斉に立ち上がり、ここに残りますと言わんばかりに目つきを変えた




『厳しいぞ?』

「構いません!」

「覚悟の上です!」



頼もしい後輩達だ

そんな後輩達がオレに付いてきてくれるんだ

もしこれからアイツらに何かされようとしても、コイツらを守れるならオレは頑張れる
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