大戦
□雄飛の時
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朱治「若!」
孫策「あ?朱治じゃねーか。どうした?もしやまた、抱いてほしいとかか?」
朱治「な…!ふざけないでください!」
孫策「…別にふざけてねぇよ。何だ、怒ってんのか?」
悪びれもなく言った。
朱治「当たり前です!大殿の形見の玉璽を担保に兵を借りるなどと…!皆が納得するとお思いですか!?」
孫策「…別に。玉璽は親父が俺に受け継いだやつだろ?どうしようと俺の勝手じゃねぇか」
朱治「それはそうですが…しかし、人の道理というものが…」
孫策「あー…それは一家臣としてか?それとも、俺の恋人、朱治君理として頼んでんのか?」
朱治「…一家臣として、ですが…」
孫策「じゃ、聞かねぇよ。家臣の頼みなんかいちいち聞いてたら、日が暮れちまう」
朱治「だからといって…!それは大殿が残してくださった唯一のもので…」
孫策「唯一?そんなことねぇ。お前や韓当や程普だって、ある種遺産みたいなもんだろ?」
朱治「…人は若の人格によって集まったものです。遺産などではありません。」