その他夢小説

□七竜2020&U小ネタ集
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 SKYの皆を見る度、彼等のリーダーだった彼のコトを言いそうになってしまう。
 彼等は家である渋谷で、帰ってくるだろう家族を待っている。
 彼は誰にも必要とされず家を飛び出し、不合理で非合法の実験によって誘拐され命を弄ばれた、行き場を無くした若者達の居場所を作った。自身に施された消えることの無い傷を一身に受けながら戦い続けた。
 人体実験でボロボロにされた身体は生きていることすら信じがたいものだったが、何よりも彼は心が強かった。剣を交える度に打ちのめされ、尊敬し……憧れた。
 格の違う覚悟の重さに負かされ続けた。
 慕ってくれる家族の為に、ただ一人の愛する女性の為に尽くすその姿に――。

 真の英雄は彼だ。自分達はただ、彼が命懸けで切り開いた好機を絶やさないようひたすらに繋げただけだ。
 自分達が世に言われる英雄呼びされる資格なんて皆無だ。それは彼のものなんだ。

 だから。

 だから――。


「やめておけ、リーダー。そりゃあ言っちゃあいけねぇコトだ」

「皆で決めたじゃない。彼から託されたモノを守り続けていこうってさ……」

「だからって……だからって!」

「冷静になりなってリーダー!」


 仲間達の言い分はもっともだ。
 だけど、割り切れないコトだってある。

 瞬間、頬に熱と痛みが走った。


「冷静になれと言っている。お前は前を歩き始めている奴等の妨げをしようとしているぞ。お前は……アイツ等の希望を消すつもりか?」

「……違う。そんなコト、しない! させてたまるか! そうならないようにタケハヤに誓った!!」

「……分かっているならいい。私達はあの男から身に余りすぎるモノを任された。しかしそれはお前一人が背負うのではなく、真実を知るお前を含めた私達が分割していけばいいという簡単な話だ」

「そりゃさ、ネコちゃん達見てるとつい言っちゃいそうになるよ。だけどさ……俺達は皆のヒーローであり続けなきゃ! それがあの人の願いでもあるんだしさ!」


 納得は出来ない。皆も同様だろう。
 でも、自分達は英雄であり続けなければいけない。それが偽りであろうとも。
 人類の希望を絶やさせない為にも……。

 眠り続ける英雄へ、真実を胸に抱きながらこの世界を守り続けると誓いを立てた。



◇◆◇◆◇◆◇◆

七竜V情報に舞い上がって殴り書いた。
後悔はしていない。

 
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