へ夕利あ

□確かに恋だった
1ページ/2ページ

 
「菊...聴いて欲しい事があるんだ」

「はぁ 悩み事ですか?」



アポなしでいきなり来て
これまでだってずっと一人で喋っていた
アルフレッドさんの口調が変わりました
今まで適当に聞き流していた私も
少々姿勢を改める事にしましょうか



「うん 笑わないで聴いてくれよ?」

「もちろんです」



「......彼を見ると 動悸がして
 手が震えて 抱き締めたくなるんだ
 抱き締めて キスして それで...」



「、好きだって 言いたくなる
 ......彼には 恋人がいるのに」





その一言で 判ってしまう



彼 が 誰を指すのか





「菊は 俺がアーサーを
 親愛でなく好きなんだと思うかい?」





そう問うて来た



その表情は





確かに 恋 だった






次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ