へ夕利あ
□確かに恋だった
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「菊...聴いて欲しい事があるんだ」
「はぁ 悩み事ですか?」
アポなしでいきなり来て
これまでだってずっと一人で喋っていた
アルフレッドさんの口調が変わりました
今まで適当に聞き流していた私も
少々姿勢を改める事にしましょうか
「うん 笑わないで聴いてくれよ?」
「もちろんです」
「......彼を見ると 動悸がして
手が震えて 抱き締めたくなるんだ
抱き締めて キスして それで...」
「、好きだって 言いたくなる
......彼には 恋人がいるのに」
その一言で 判ってしまう
彼 が 誰を指すのか
「菊は 俺がアーサーを
親愛でなく好きなんだと思うかい?」
そう問うて来た
その表情は
確かに 恋 だった
終