へ夕利あ

□I love you arther!!
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イギリスいるかい?

あぁ いるよ アメリカ





俺の誕生パーティーの途中で
イギリスが抜け出した

気付いたけど
パーティーが終わるまで放置してた
原因も どこにいるかも
俺には解ってたからね!!

パーティーが終わって目的地に行って
扉越しに声を掛けたら
案の定そこにいたし
開けて見付けた姿は弱々しかった





パーティーは終わったよ。折角開いたって言うのに。

だから邪魔んなんねぇようにここにいただろうが。

あぁ なるほど 君 酔うと酷いからね。

...うるせ...。...なぁ アメリカ。

なんだい?

お前 "今日"の電話 覚えてるか?

君は馬鹿か?"今日"は電話してないじゃないか。





なんて軽口を叩きながらも
俺はちゃんと気付いてた。

多分イギリスも
それに気付いたんじゃないかと思う。

顔を 綻ばせたから。
まるで あの頃のように。





あの頃の俺は 本当に非力で。
今考えると悔しい事に
イギリスに守られてた。

何日も何日も音沙汰がなくて
やっと入ってきたあの電話。

電話越しにきいた声は
疲れ切って掠れてて
耳にした途端 泣くかと思った。


ねぇ イギリス。

君には皮肉な話かもしれないけど
俺はあの電話で独立を決めたんだよ

大好きな君に
(あの頃は今とは違う感情だったけど)
俺の為に傷付いて欲しくなかったから

守って貰うんじゃなく
あくまでも対等な国でいたいって
心の底から思ったから





...アメリカ?





そう言えばあの日から
一度もイギリスを名前で呼んでない

あれの次に会った時に
俺が"イギリス"って言ったら
君が"アメリカ"って返したから

...久し振りに
名前で呼んでみても良いかもしれない





 ルフレッド

 ーサー






............

まさか
君まで同じ事を考えてたなんてね

君の顔は
面白いくらいにポカンとしてたし
君の目に映った俺も
同じような顔をしていた


言い出したのが一緒なら
笑い出すのも一緒で


一頻り笑ったあと
先に口を開いたのは向こうだった





Happy birthday to Alfred

あ りがとう アーサー





咄嗟にお礼が口を突いて出たけど
多分変な顔をしていると思う


彼に誕生日を祝われた事なんて
一度もなかったから



...不意打ちは 反則だよ...



もうどうでも良くなったから
俺も不意打ちを掛けてみよう



良いかい よく 聴いて


きっと真っ赤になるだろうから






I love you Arthur !!






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