忍たまテキスト2

□交友
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「そもそもどうしてそんなに喧嘩が好きなのさ君達は」
「別に好きでやってんじゃねえ!あいつの言動行動がいちいちジャイアニズム(訳:我が物顔で常に傲慢ちき)なのがいらつくんだ!ああまた思い出したら…くそ!」
「…留三郎は僕にはいらいらしないのにね」
「そりゃ、お前とあいつとは全然違うだろうが」
「じゃあさ、こう考えてみたらどうだろうか。留三郎の周りにいるのは君の分身で、どこか君と共通点を持った人間なんだと」
「んなはずねえ!なんであいつが俺の分身なんだ!」
「そこだよ」
「あ?」
「君はどうしても文次郎を許せないでいる。ということは、君は文次郎の中に自分の中の許せない自分をみているんじゃないかな」
「許せない自分?俺はあいつみたいに傲慢で後輩をいじめるような人間じゃないぞ」
「君には後輩いじめの悪い奴にみえるかもしれないけど、僕からみれば文次郎は厳しいけど一生懸命委員長として使命を全うしようとしている努力家だと思うよ。実力も皆認めてるじゃないか」
「俺は認めねえ!」
「たいした力もない人間を皆が認めるだろうか?…ねえ留、僕は別に文次郎を好きになって欲しいって思っているわけじゃないんだ。そりゃ怪我はして欲しくないけど」
「…んなことわかってるよ」
「僕にとっては君と文次郎は大事な友達だ。お互いがお互いを認め合ってくれたらそれでいいんだ。お互いの中の、苦手な自分を認めてくれさえすれば」
「って、まるで俺が文次郎のような傲慢野郎みたいな言い方じゃねえか…!」
「僕は文次郎を傲慢だと思っていないよ。もし君が文次郎をそういう人間だと捉えているのなら、きっと君の中に抑圧している『傲慢な自分』がいると思うんだ」
「抑圧している…自分?」
「うん、人間って抑圧されるものには極端なほど抵抗を示すから、もしかしたらそうなのかなって」
「でも俺にとってそんなもん好きになる必要はねえよ」
「好きになってほしいんじゃないんだよ。ただ『そういうものなんだ』って、意識するだけでいいんだ」
「それじゃあまた喧嘩が勃発するだろ」
「最初のうちはね、でも、少しずつそのことを念頭においておくと、徐々に存在を認められると思うんだ。認められたらきっといろんなものが許せるし、視野も心も広がるよ」
「…まあ、お前の世話にばかりなるわけにもいかねえから、許せるかどうかはわからねえが少しばかりは認めてやってもいいが」
「うん、「ゆるし」は大事だとおもうよ。頑張って」


そうやって僕ら全てのものをゆるしていけたらいいね。











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今日行った行きつけのパワーストーンのオーナーさんからすげぇありがたい言葉を頂いたのでこやつらに代弁してもらいましたとさ。おしまい。

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