忍たまテキスト1

□共演
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「高さはこの位でいいですか?」
「うん。着地位置は分かりやすく目印つけておくね」
16期オープニングは全員に登場シーンが割り当てられている。
歴代オープニングでもかなりド派手な演出と激しいアクロバティックな動きが売りとの話である
各々一秒の狂いもないよう練習を積み重ねていた。
中にはちょっとした手違いで初めて顔合わせ…なんて組み合わせが生じてしまったりもあり。
それが善法寺伊作と久々知兵助のコンビであった。
「何故上級生トリは私達なんだろうね」
「何故でしょう…でも、一番大事な場面を任されるなんて嬉しいです。頑張って練習しましょう!」
「そうだね、私も嬉しいよ。もう一回跳ぼう!」
二人とも豆腐や焼き芋を交換する位いい感じに打ち解け合っていた。
「久々知くーん!善法寺先輩ー!」
遠くから金髪の少年が駆けてきた。
「あれ?あの子…」
「タカ丸じゃないか。どうした?」
「あ、あのね、実は善法寺先輩にお願いが…」
「私に?」
大変言いづらそうな様子に二人は顔を見合わせた。
「実は、今の先輩のポジション、本当は僕に割り当てられるはずだったんです。でもまだ新米だから跳べないだろうってディレクターさんが…」
「ああ、そうだったのか」
これであまり面識のない二人が組み合わせられた理由が分かった。
「確かに僕は先輩や久々知くんのように跳べないけど、でもやれるだけやってみたいんです!せっかく忍者になるためにたくさん頑張ってきたんだからここで成果を発揮したいんです!」
タカ丸の必死の訴えは伊作の心をいとも簡単にキャッチーした。
「分かった!それじゃあ三人で練習しよう!」
「え、さんにん…って、先輩…」目を輝かせる六年生に狼狽する五年生。
「久々知も手伝ってくれ!斉藤を本番まで完璧に跳ばせてやろう」
「いや、あの…」
タカ丸を助太刀するってことがどういう事かこの人、多分分かってない…久々知は思った。



「たあっ!」
「やった!跳んだ!跳べたぞ斎藤!」
必死の練習が報われ、タカ丸は絶妙なコンビネーションで久々知と跳躍できた。
四肢を投げ出し疲労しきった顔に笑みが宿る。
「はあ…はあ…や、やったあ!」
「やるじゃないかタカ丸!見直したよ」
珍しく久々知が誉めてくれた事に照れる。
「えへへ…」
「これで本番に間に合ったな。早速ディレクターさんに報告だ!」
「先輩…でもそれって…」




そして迎えたオンエア。
各々は自分のとっておきアクションに大変満足した。
が、
「ぬぁああんで四年の斎藤がこんな牛耳ってんだぁああ!」
「落ち着け文次郎。だが怒りたい気持ちは皆同じ」
オープニング前半で華々しく画面を飾っていたタカ丸が後半までアクションを披露していた事に上級生一同不満を隠せないでいた。
「全く公平じゃないぞ!わたしなんか全然映ってないじゃないか!」
「…小平太は速すぎる…」
いつもより若干大きな声で同室に突っ込む長次。
どうやら長次も不満らしい。
「…おい」
「どうした食満」
テレビをコマ送りして何度も確認し、食満がぼやく。
「…伊作はどこいった…」
「……………あ」



「すいません…生き生きとタカ丸を指導している先輩を見てたら何だか言うのが咎められて…」
「………いいんだ、君と斎藤が一緒に出た方が自然だしね…」
「……(人がよすぎるこの人…)」




………………………
16期のあのオープニングが放送された当初はぜんっっっぜんキャラのこと知らなくて「わああ美形増えてんなあ」と流し見してました。
いや…だってよ…騒ぐにもキャラ知らねえし…そんなにスゲーオープニングだとは知らなかったし。
興味を持ってサイトみても載ってねえキャラいるし…
とりあえずぬっくにお便り出したけどね。
「はよキャラページ更新しやがればーか」ってね。

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