忍たまテキスト1

□霊魂
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自分を呼ぶ声がしたと同時に腹をみれば苦無が刺さっていた。
友に肩を支えられた。
意識せぬように必死に前だけを見る。
痛みが身体の許容値を超えてしまったようだ。
一切を感じなかった。
視界が暗転した。


耳にまとわりつく音の渦が遠ざかる。


終わったか。

あっけないもんだな。



穏やかに訪れた死に安堵した。

なんだ、死ぬって、そんなに怖いものではないな。

生きるとは残酷だ。

五感に捉えられ、痛みにしがみつかなければ生を実感できないとは。
皮肉なものだ。


目を開ければ、色の失せた花が。
さも味気なく咲き誇って。


死後の世界の、何たる殺伐とした光景か。

ここはどこか?と問う声に応えるもの、無し。


完全たる、虚無の世界。



死とは つまらぬ ものだな




色の失せた花に宿る。
葉脈が赤く、赤く、赤く脈動を始める。

一匹の蝶が深紅の花の蜜に誘われ、留まる。


そのまま運んでおくれ





「半助!半助!まだ意識があるぞ!」




ああ、空か。


鮮やかな









「というわけでだ、私の胃は既に傷を負っているわけだが…」
「あはは…」
「でへへ…」
「ははは…」
「おまえらは私の胃にとどめを刺すつもりかーーー!!!」
「先生、私逹のせいじゃありませーん」
「難しい授業がいけないんでーす」
「一体どう教われば…」

「ぐあああああああ!!!」













……………………
死ぬ程胃が痛くてかきました。
痛くて泣きそうなの初めて。
多分泣く、もう我慢できない。
いっそ殺せと願った。
土井先生マジ辛いよこれ。

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