仙子ちゃんと伊作子ちゃん話其の2

□むな しい
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雨、

窓を叩きつける音で目が覚めた。

しとしと しとしと

窓を黒く濡らしていく様が、何故か、あの行為を思い出して



……せん…こ


ふと、あの時の伊作子の姿が鮮明に呼び起こされた。

暗がりの中の、伊作子の瞳

伊作子の唇

伊作子の舌

伊作子の項

伊作子の鎖骨

伊作子の胸

伊作子のーーー


視覚で彼女を愛撫していく。

そして、伊作子も私に触れていく。


私の頬

私の首筋

私の肩

私の胸

私の腹



思い出すように、伊作子の手を真似て自分の身体をなぞる。


…首筋、弱いよね…ほら、くすぐったい?


首筋を中指でつ…と辿る。

くすぐったさに身を捩る。



…仙子の胸…柔らかくて気持ちいい…


そっと胸を回すように揉みしだく。

まるで伊作子がそこにいるような錯覚に陥る。


それにいい匂い…
舐めていいよね?


乳首を掠める舌の動きに似せて、指で乳首を弾く。

自分の声じゃないような声が漏れてしまい、枕を噛み締めた。



…足、きれい…すべすべする


内太ももを数回撫で、膝を擦る。

身体が甘く震えた。



…すごいね…仙子、私と同じくらい濡れてる


股を開き、指を這わせる。

雨音とはちがう水音が部屋に充満する。

身体が熱い。



…仙子の…見てる私まで興奮しちゃうよ…


もう少し足を広げ、前の肉芽を指の腹で押す。

えもいわれぬ快感が電流のように駆け巡る。



伊作子…伊作子…

…うん、私もいいよ…仙子のとキスしよ…



私達はお互いの陰唇を重ねた。


まるで深く口づけるように、互いのに強く、強く、腰を押し付けた。



伊作子、伊作子、気持ちいいの、伊作子



…ああ、仙子…私も

仙子の……気持ちよくておかしくなりそう…





二人で…一緒に…





ふいに

手が

空を掴み

我に返った






シャアアアアアアア


シャワーの音が、伊作子をかき消して行く。


あんなに…熱い空気を纏っていたのに…いないだなんて…



ばかみたいだ 私







体液も涙も全部落として、髪も乾かさずそのまま眠りについた

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