sakerong

□数週間前
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「あぁ!?仕事請けた!?聞いてないぞ?」



シカゴまで情報の伝達、という実に楽ちんな仕事を引き受けたわたし。シカゴへ行くための日にちは着々と近づいていた。

それとなく荷造りを進めていると、無遠慮にレディの部屋に入り込んで来たフィーロと鉢合わせ。



「えっ…言いませんでしたか?数日後のシカゴに経って…まぁすぐ帰ってきますけど、」


「何だよ…ちゃんと言えよな。見送り行くから」


「そんな見送りだなんて…本当にすぐ帰ってきますし…!!」



いいと言うのにフィーロは人の話を聞かない。凄くいい子だからちょっとしたお出かけでも、見送りやらちょっとしたおやつなんかを持たせてくれる。年下ながらわたしのお兄さんのような子だ、本当に。



「いくら楽な仕事だからって、気をつけろよ?お前に何かあったらクレアに会わせる顔がないからな」



へらっと笑うフィーロだけど、本当にわたしを心配してくれているんだということが少しわかった。

本当に、有りがたいんだから。




「いつ経つんだ?」

「うん…とりあえず…明後日を予定してる」

「………急!!!」



フィーロは叫ぶと、乱暴にドアを閉めどこかへ言ってしまった。
…また何か買ってきてくれるのだろうか。








111217

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