Long novel
□天空の使者〜第一章〜 出会い編
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−家への帰り道で
(マスター、マスター。もう、マスターの家にアルコバレーノがいるわ)
ツナに呼び掛けるように少女の声が響いてきた
(大丈夫、わかっているよネピアス。心配しないで)
ツナがテレパシーを送り返すと
(わかったはマスター。でも、無理はしないでね、兄さんも他の6賢者も心配してたから)
(ありがとう、平気だよ。何かあったらよろしくね)
(了解、マスター)
少女の声が響いてこなくなって
「早く家にかえろうか」
ツナはそう一言つぶやいて帰った
―――
「ただいま、母さん」
「あら、おかえりなさい。ツっくん、実は家庭教師を雇ったの」
家についてから母親の奈々が笑顔で話してきた。
「母さん、リボーンだろ。父さんか9代目がどうせ送ってきたんだろ」
ツナがそういうと奈々は少し真剣な顔になり
「そうみたいね。でも、私はいつでもツっくんの味方だから無理しないでね。多分そろそろくる頃だわ」
奈々がそういった後に
ピンポーン、とチャイムがなった
「ハーイ、どなたさま?」
そういって奈々が扉を開けると、黒いスーツに身を包んだ赤ん坊がいた。
「あら、ボクどこのこ?」
「チャオっす、俺の名はリボーン、家庭教師だ」
そうして、ウチにリボーンと言う赤ん坊が住み着く事になり、これからの日常が変わっていくのだった。