リクエスト
□揺るがない絆と脆い鎖
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――某日、イタリアのボンゴレ本部にある隠し部屋…そこには1人の初老の男性が豪華な椅子に腰掛け、一枚の写真と手紙を見ていた
「…ふむ、“初代の再来”か……余り能力が強すぎるのも困ったものだ…」
写真を手にとり、写っている人物を険しい表情で見ていた。
そして、写真を机の上に置き、ある人物へと連絡を取るのだった
「あぁ、もしもし。わしだよ…あぁそうだ、実はキミに頼みたいことが……」
―――
「よっす!ツナ」
「おはよう、山本」
いつものように学校へ行くために家を出ると綱吉を待っていたのだろう、山本が手を振りながら綱吉に近づいてきた
「あれ?獄寺君は?」
山本と合流し、学校へと向かっているとき、いつもは“十代目〜”と一番に挨拶してくる獄寺がいないことに気付いた
「ああ、獄寺なら用事があるから今日は来ないって言ってたぜ」
「ふ〜ん、ダイナマイトの仕入れかな?」
(この前もバンバン使ってたからな…)
山本から獄寺が今日は休みと聞き、ダイナマイトを仕入れにイタリアに行ったのかなと綱吉は思った。何故なら獄寺は綱吉が馬鹿にされたり、綱吉に何かあったりすると頻繁にダイナマイトを投げていたからだ。
だから綱吉がそう考えるのは仕方がないだろう
「そういえばリボーンも今日はいないんだよね…」
(リボーンがいなくなるのは珍しいんだよな)
「小僧が?」
そう、今日はリボーンが用事が出来たらしく昨日の晩からいなかった
「まあ、何か用事が出来たんじゃね?それよりも早く行かないと遅刻になるのな」
「えっ!ウソ!今日は風紀の取り締まりあるんのに…山本、早く行こ!」
「おう!急ぐぜツナ」
綱吉と山本は急いで学校に向かうのだった
―――
「ふう、遅刻しなくて良かった〜」
「ハハハ、今日はヒバリがいなかったしな」
何とか遅刻5分前に正門に到着し、風紀検査を無事にパスして遅刻ギリギリで席に着いたのだった。
今日は風紀検査の時は必ずといってもいる雲雀がいなかった為、いつもより楽に検査をパス出来たのだ。
「そういえばそうだね。ヒバリさんがいないのは珍しいしね、何かあったのかな〜」
(並盛に何も以上はないはずだが…)
自身の平和のために、常に並盛の状況や状態を把握している綱吉は不思議に思った
「そうだな〜、獄寺や小僧にヒバリ、みんな忙しいんじゃね?」
「…そうなのかな」
(何だかはまだわからないが嫌な感じが…)
綱吉と山本が話をしていると担任が教室に入ってきた
「お〜い、HR始めるぞ〜」
―――
HRを終え、いつものように授業中に寝たりと過ごし、二人で屋上に行き昼食を食べていたときドアを壊さんばかりの勢いで入ってきた人物がいた
「極限〜!!沢田はいるか!?」
「おっ、お兄さん!?」
「お〜笹川の兄貴」
綱吉達が振り向くと、そこには京子の兄である笹川了平が立っていた。
了平はこちらに近づき、綱吉と山本の側に腰を下ろすと弁当を広げた
「沢田に山本、今日はオレもここで食うぞ!!」
「えっ!別にいいですけど…どうしたんですか?」
「ふむ、たまにはお前達と食べるのもいいだろうと思ってな!」
そんなわけで綱吉、山本に了平をくわえて三人で昼食を食べることになった
「そういえば、今度コロネロ師匠が来ると言っていたぞ!」
「コロネロが?」
「ああ、沢田にも会いたがっていたぞ」
「コロネロくるんだ〜」
(コロネロに会うのは久々だしな…)
コロネロの話等で盛り上がりながら三人はお昼を過ごした。