Long novel
□天空の使者〜序章〜
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「ボス、これを見てください。」
一人の女が、青年に一枚の書類を渡す。
「おいおい、ここでは社長だろ、ここは芸能事務所だぜ。ところで何だっていうんだ?」
「いいから、見てください。」
青年が書類に目を通す。
「おい、これは!いますぐルシフェルを読んでこい!」
「その必要はない。」
青年たちがドアの方を向くと、一人の少年が入ってくるところだった。
「ルシフェル、ちょうどいいところにきた。これをみてくれ。」
青年が少年に書類を見せる。
「ふーん、俺が10代目候補で、アルコバレーノのリボーンがくるとはな。」
「おい、どうするんだ?」
青年が心配そうに聞くと
「クリス社長、心配ない。ただ、協力はしてほしい。ボンゴレに縛りつけられないためにも。」
クリスと呼ばれた青年は微笑みながら
「もちろん、俺にとってはだいじな家族であるルシフェル、いや、綱吉。お前に協力は惜しまない。」
青年がいうと、
「そうですよ、貴方は我々、セイレーン・ファミリーにとって大事存在なのですから。」
女がいうと
「ありがとう、これからが大変だ、霧の匣を使ってドッペルをつくらなきゃ、表で仮面がはがれないようにしなきゃだね。」
…そう、本来の俺を知られる訳にはいかない、だから俺は仮面を被り続ける。たとえそれがどんなに苦しいことでも。人を欺くことだとしても、もう、大切なものをうしないたくないから
〜END〜