頂き物
□秋風とともに舞う
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季節は秋だというのに並盛町には冬のような寒さにみまわれていた。
だがそんな中、並中最凶の風紀委員長様は寒いのにも関わらず屋上で昼寝をしていた。
周りの人がマフラーや手袋をしているのに対して雲雀はいつも通り学ランを肩に羽織っているだけなのに何事もなく寝ていた。
「ふぁ〜あ……そろそろ見回りの時間か……」
昼から何事もなく寝ていたのでいつの間にかもう見回りの時間になっていた。
伸びをしながら起き上がり屋上から並盛を見て今日はどこに見回りに行こうかと考えていたとき、雲雀はある一ヶ所に目がいった。
「今日はあそこを通るルートで行こうかな……」
そう呟き学ランを羽織直し屋上から出ていった。